人類の文明。私たちが知り、感じ、望むもの、は全てこの地球で生み出されています。地球は直径1万3,000kmしかない岩のかたまりです。

一方で、広大な宇宙のかなたには私たちとはまるで違う知識や野望を持った他の文明が無数に存在するかもしれません。

そして、遠くない将来人類と宇宙人の文明が出会うかもしれません。宇宙人と遭遇する事によって人類は飛躍するのでしょうか。
それとも終焉を迎えるのでしょうか? 

あなたが学校で学んだ事そして人類が学んだ事全てに思いを馳せてみましょう。人類がこれまでに築き上げてきた知識は膨大です。もしも、宇宙人がいるとしたら宇宙全体の知識量は人類のものとは比べものにならないでしょう。宇宙人と初めて遭遇する日は、私たちにとって、新しい時代の夜明けです。

それは、人類に大きな飛躍をもたらすかもしれません。あるいはかつてない不幸をもたらすかもしれません。

私は子供の頃よくこんな想像をしていました。自分が宇宙からの侵略を食い止める地球防衛の最前線にいるのだと。今はこう考えたい気持ちです。昔の自分たちは間違っていた。宇宙人は友好的かもしれない? と。しかし、多くの科学者は宇宙人は攻撃的な可能性が高いと指摘します。

スコットランドエジンバラ大学の宇宙生物学者チャールズ・コッケルは宇宙人も人類と同様に「進化」を遂げているのではないかと考えています。宇宙人が高度な文明を持っているからといって安心はできません。

人類は探査機をタイタンに着陸させましたが相変わらず地球上では戦争をしています。技術の向上と相手の利益を優先する利他主義は一概に結び付きません。宇宙人の文明がリスキーな確率もあるんです。

人類は「進歩」によって文明を築くために必須な知性を手に入れました。宇宙人が「パワーアップ」によって人類を滅ぼす見込みがあると心積もりています。大切なのは宇宙人が何を食べるかです。草など光をエネルギー源にしている生物を「独立栄養生物」といいます。草は太陽の光からエネルギーを得て進化し繁殖します。独立栄養生物は俗に知能は高くないのです。知能を発達させるにはエネルギーが不十分だからです。独立栄養生物は手っ取り早くに食べられてしまうという弱点があります。

一方ヒツジは「従属栄養生物」です。独立栄養生物を食べています。食物連鎖は宇宙の生命体にも同じように当てはまるとコッケルは考えています。知能の高い生き物ほど脳の活動により多くの食料を必要とするからです。

これはヒツジの脳を一日働かせるために必要な草の量です。では人間の脳の場合はどうでしょう?もし人間が脳を働かせるために起きている間ずっと草を食べていたとしたら想像したり野望を抱いたりする時間はほとんど持てなかったはずです。しかし、自然界はある解決策をもたらしました。それはラム肉。

人間の大きな脳は大量のエネルギーを必要とします。肉を食べる捕食者である事はエネルギーを得るために最も効率的です。

それは宇宙人であっても同じでしょう。知能の高い生物は捕食者だと推測できます。食物連鎖の頂点にあり他の生き物を食べる肉食の生物です。人類が初めて遭遇する宇宙人は知能の高い肉食の生物で人類と同じように戦いの軌跡を繰り返しているとコッケルは心積もります。

人類の争いには絶対食料が絡んでいます。領地や資源の取得も多くはそれ故です。飢饉などの問題が起きた時の事を考慮してみて下さい。宇宙人が新たな資源を求めて地球にやって来るとしたら人類の影響は脅かされるかもしれません。仮に宇宙人も食料を焼くために酸素を不可欠とするなら地球は絶好の環境でしょう。大気中に多くの酸素を有する地球のような惑星は宇宙でも珍しいかもしれないからです。

ぜひ訪れてみようと考える可能性があります。高度な文明を持つ宇宙人に侵略されたら人類は生き延びる事ができるのでしょうか。ジョン・グレシャムは軍事シミュレーションの専門家です。グレシャムは宇宙人はたとえ可能であったとしても地球を根絶やしにする事はないと考えています。

地球征服を狙う宇宙人の大軍勢。人類の生存を懸けた戦いが始まる。映画でよく見るストーリーです。しかし、ある科学者は疑問を呈します。もしも、宇宙人が好戦的だとしましょう。ハリウッド映画は人類対宇宙人の壮大な戦いが繰り広げられると私たちを洗脳してきました。しかし、これは力の差からするとまるでバンビ対ゴジラのような戦いではないでしょうか。

ニューヨーク市立大学の物理学者ミチオ・カクは人類と地球外の文明の関係を科学的に捉えようとしています。我々物理学者は地球外の文明をエネルギーを基準に分類します。

タイプ1は惑星のエネルギーを利用する文明。ハリケーンや火山をコントロールできます。

タイプ2は恒星を意のままにコントロールできます。

そしてタイプ3は銀河全体のエネルギーをコントロールできます。

人類はこの宇宙的な尺度のどこに当てはまるでしょうか。ハリケーンや火山をコントロールできますか?恒星を操ったり銀河全体を動き回ったりする事ができますか? いいえ、私たちは3つのタイプのどれにも到底当てはまらないでしょう。

それでも、人類が生き延びる望みはあるかもしれません。ミチオ・カクは宇宙人から学ぶ事で人類も文明のレベルを上げられると考えます。最も安全な方法は…「聞き耳」を立てる事です。宇宙人であっても物理の法則には従わなければなりません。宇宙で最も速く便利な交信手段は電波を使う事です。

宇宙は電波に満ちています。ほとんどは、自然に発生したものですが地球の周りだけは人間が作り出した電波であふれています。もしかしたらその中に宇宙人が発した電波が紛れ込んでいるかもしれません。それを見つけ出すのは大変です。

ニューヨーク中を走る車の中から特定の1台を探し出すようなものでしょう。私たちはさまざまな形で電波を使っています。Eメールやラジオレーダー電子レンジといったように。この車を電波だとしましょう。私たちのメッセージを乗せています。メッセージのほとんどは人間同士で交わされます。

しかし、私がこれから探すのはもっと珍しいものです。地球外の文明から電波を使って送られたメッセージを探します。この40年科学者たちは宇宙からのメッセージを捉えようと巨大な電波望遠鏡を宇宙に向けてきました。しかしまだ成果はありません。

ミチオ・カクはそれは聞き方が間違っているからだと考えます。可能性のある周波数が無限にある中で一度にたった1つの周波数しか聞いていないんです。まるで車に貼られた宇宙人の小さなステッカーを見つけようと高速道路の写真を撮るようなものです。
このステッカーを発見するまでに一体どれだけの時間がかかるでしょう。1週間? 1か月? 永遠に無理かもしれません。

ミチオ・カクは仮に宇宙人のメッセージに行き当たったとしても今のままでは私たちには認識できない可能性があると指摘します。このメッセージを宇宙に向けて送るとしましょう。車をそれぞれの周波数で振動する光子だとします。

一番避けるべきなのはメッセージをそのまま1つの周波数の1つの光子に乗せる事です。失われる危険性があるからです。

メッセージを異なる周波数に分散させて送る方がよほど確実です。いわゆる「ブロードバンド」です。メッセージの断片を異なる光子に乗せていきます。複数のチャンネルを使えばメッセージが送られる速度も速くなります。

ただし、このメソッドで宇宙人が交信しているとしたら人類がメッセージを見つけるのはより困難になります。心残りながら宇宙人のトークを傍受できたとしても断片を拾い上げただけでは意味合いは通じないでしょう。つまり、宇宙人がチャットしていたとしても私たちには気付く事ができないわけです。

ミチオ・カクが正しければ宇宙は宇宙人の会話に満ちている可能性があります。

人類はそれを把握できません。1つの周波数では会話の断片しか拾えないからです。

けれどもブロードバンドで捉えられるようになれば全部像を理解可能なかもしれません。仮に宇宙人のトークを発見できたとしてそれを認識する事は可能なのでしょうか。宇宙人はどんな言語を話すのでしょうか。未知なる言語の解読が進められています。

世界にはおよそ7,000の異なる言語があります。ほとんどの人は1つか2つしか話せません。翻訳できない言語はありません。どの言語も人間のある場所から生み出されているからです。

脳です。宇宙人の脳が生み出す言語はどうでしょうか? 私たちに理解できるのでしょうか? そもそもそれが言語だと気付く事ができるのでしょうか?

地球外知的生命探査研究所の研究員ローレンス・ドイルはコミュニケーションのエキスパートです。ドイルは現在まで人間が話した事のないある言語を学ぼうとしています。バンドウイルカは高い知能を持っています。

イルカは複雑なテクニックでコミュニケーションをとります。社会も複雑です。ただし人間とは意思疎通を立案するメソッドがないため普通な事柄さえ話せません。イルカが交わす鳴き声のニュアンスを調べるためドイルは何百時分ものイルカの鳴き声を録音しました。

ドイルは「情報理論」と呼ばれる統計学的手法を使って音のパターンを探りました。

情報理論ではある信号が現れる確率を見ていきます。その信号が現れてする頻度や他の信号との結びつきがあるかも調査します。ペルセウス幸あれ虎牛受け入れ印刷インク水力発電トラックシャベル。単なるワードの羅列です。各々のワードが現れる回数を合計します。ワードがこのようにランダムに並んでいる時各々のワードはほぼ同じ頻度で現れます。ワードがほぼ同じ頻度で現れるという事は表にすると直線になります。これは言葉による情報が伝達されていないという事です。単語の羅列では意味のある内容を伝える事はできません。

それでは、文章の場合はどうでしょうか。登場回数の多い単語から順に表に記すとあるパターンが現れます。小説「宇宙戦争」に出てくる単語を頻度の高い順に左から右に表にすると45度の傾斜になる事が分かります。この方法を使えば信号そのものを理解できなくても言語による情報が含まれているかどうかを判別できます。言語による情報が含まれていれば内容や言語にかかわらずまた活字や音声であっても45度の傾斜になります。ドイルがこの方法をイルカの鳴き声に当てはめたところ45度の傾斜が現れました。

イルカが交わしている音の意味は分からなくてもイルカが情報を伝え合っているという事は十分に考えられます。イルカの言語はまだ解明できていません。しかしそれが言語だと知る事は最初の一歩です。ドイルは今宇宙にあふれる電波を同じ方法で調べています。

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