デフォルトモードネットワークの活性化

B
前頭前野の皮質がオフラインになると、人間は「古い習慣」に陥るとにゃ。
A
米国の精神科医ジャドソン・ブリュワー氏(Judson Brewer)によると、彼のクリニックでは瞑想によって、ヘビー・スモーカーや砂糖依存症の人たちが、その悪癖、中毒から抜け出すことができたということです。
B
ここでのキーワードは、デフォルトモードネットワークにゃりね。
A
確か、「ぼんやりと何もしない時の脳の働き」ですよね?
B
にゃ。ぼんやりとしていると頭の中が自然に整理していくにゃ。
B
人間の全身が使うエネルギーは1日約2000kcalで脳が使うエネルギーそのうち400kcalにゃ。この脳が使う400kcalのエネルギーのうち、本を読んだり、料理したり、仕事をしたり意識的な活動に使われるエネルギー量はなんと5%程度なんだにゃ。20%は脳の細胞の維持、修復に使われ、残りの75%は、謎の脳の活動=デフォルトモードネットワークの活性にゃ。
A
人間は、75%の時間はつまり「ぼーっ」としているわけですね。我々猫みたい。
B
ある研究では、脳が意識して様々な課題を行うと、後部帯状回と前頭葉内側が活動を低下するんにゃけど、何もしていない時の脳のエネルギー消費量を分析したら、なんと後部帯状回と前頭葉内側が一番エネルギーを消費していたんだにゃ。
A
何もしていない「ぼーっ」ネットワークが、もっともエネルギーを使っていた!
B
座禅や瞑想をしている時とこのデフォルトモードネットワークが活性化する。デフォルトモードネットワークの異常がアルツハイマー病やうつ病などの神経疾患とも関係するといっている研究者もいるにゃ。

マインドフルネストレーニング

B
そこで今回の話では、ブリュワー氏は中毒や悪癖に対して、無理やりその習慣を止めようとするのではなく、まずはそれを行っている瞬間に意識を集中し、興味を持って観察するマインドフルネスを勧めた。すると、少しずつその習慣に対して自分でコントロールすることができるようになっていったという。
A
ブリュワー氏の患者でヘビー・スモーカーの女性、彼女はブリュワー氏の指導通りにタバコを吸っている瞬間に意識を集中したところ、「タバコがひどい味だった」ことに気づいたといいますね。匂いは臭いチーズみたいで、味は変な薬品みたいだったと。それから自然にやめることができた。
B
つまり、彼女はこの悪癖が自分に良くないことだと脳ではわかっていたんだにゃ。けれど、うまくその思考が機能していなかった。瞑想など、マインドフルネスでは自分が望む人生を生きる力になるってことなんだにゃ。

脳科学 トリガー、行動、報酬の仕組み

この報酬ベースの学習プロセス は、正と負の補強と呼ばれ、基本的にこのようになります。私たちは良い食べ物を見て、私たちの脳は「カロリー!生存!」と言います。私たちは食べ物を食べる、私たちはそれを味わう、それは良い味です。そして特に砂糖を使うと、私たちの体は、「あなたが食べるものを見つけた」という信号を脳に送ります。この依存記憶をレイアウトし、次回にこのプロセスを繰り返すことを学びます。食べ物を見て、食べ物を食べて、気分がいい、繰り返しなさい。

トリガー、行動、報酬、シンプルです。

私たちの創造的な頭脳は、食べ物が何であるかを覚えていること以外にも、これを使うことができます あなたが悪い気分になったら、何か良いものを食べてみませんか? 気分がいいでしょう? 私たちは素晴らしいアイデアのために頭脳に感謝し、これを試し、怒ったり悲しんでいるときにチョコレートやアイスクリームを食べれば、気分が良くなることを学びます。

同じプロセスで異なるトリガー。この飢えの信号が私たちの胃から来るのではなく、この感情的な信号 – 悲しい気持ち – は、食べたい衝動を引き起こすのです。

浮かび上がる脳の陰:デフォルト・モード・ネットワーク

私たちの脳は,話をする,本を読む,といった意識的な仕事を行っているときだけ活動し,何もせずぼんやりしているときは脳もまた休んでいると考えられてきた。ところが最近の脳機能イメージング研究によって驚くべき事実が明らかになった。安静状態の脳で重要な活動が営まれていたのだ。しかも,この脳の「基底状態」とも言える活動に費やされているエネルギーは,意識的な反応に使われる脳エネルギーの20倍にも達するという。

この脳活動の中心となっているのは,「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」と呼ばれる複数の脳領域で構成されるネットワークで,脳内のさまざまな神経活動を同調させる働きがある。自動車が停止してもいつでも発進できるようエンジンを切らないでおくのと同じように,これから起こりうる出来事に備えるため,さまざまな脳領域の活動を統括するのに重要な役割を果たしていると考えられている。

デフォルト・モード・ネットワークは意識的な行動をするうえで重要な役割を果たしており,ある実験では,デフォルト・モード・ネットワークの活動を観察することによって,被験者がミスをするかどうかを30分前に予測できたという。さらに興味深いことに,デフォルト・モード・ネットワークの異常がアルツハイマー病やうつ病などの神経疾患とも関係するようだ。アルツハイマー病患者で顕著な萎縮が見られる脳領域は,DMNを構成する主要な脳領域とほとんど重なっている。安静時の脳活動を研究することによって,意識や神経疾患を理解するための新たな手がかりが得られるだろう。

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